
古着屋DEPTのeriが語る、ファッションと政治がつながる理由
ニュース要約
80年代カルチャーを引っ張った古着屋「DEPT」。もともと服は、社会への抵抗を表す手段のひとつでした。DEPTは古着屋なのに店内にステージがあって、音楽ライブをやったり、原宿にクラブをつくったりと、音楽とファッションを融合させた場所でした。
2011年に一度閉店したDEPTは、創業者の娘であるeriさんが引き継ぎ、2015年に中目黒で復活しました。eriさんは今、デモを率いるアクティビストとしても活動しています。カルチャーの現場から社会運動へ、という流れが対談のテーマです。
対談ではイギリスのパンク世代の右傾化や、日本の政治状況についても語られました。ファッションやカルチャーの側にいる人が政治に関わることで、政治を遠ざけたがる空気を柔らかくできる、という希望も語られています。
このニュースを解説
古着屋のオーナーがデモを率いてるって、ちょっと意外だったんだけど。服と政治ってそんなにつながってるものなの?
それがけっこう深くつながってるんだよ。もともと服って、ただのおしゃれじゃなくて「自分はこういう価値観だ」っていう表明でもあったんだ。
たとえばパンクの革ジャンやボロボロのTシャツって、大人や社会のキレイごとへの反抗の意味があった。だから古着のカルチャーと社会への問題意識は、昔から仲良しなんだよね。
DEPTって有名なお店だよね。古着屋なのにステージがあったって、どういうこと?
そう、DEPTは普通の古着屋とはちょっと違ったんだ。店の中に音楽ライブができるステージがあって、ファッションと音楽をまぜこぜにした場所だったんだよ。
原宿にクラブをつくったりもして、服を買う場所っていうより「カルチャーが集まる場」って感じ。だから社会に声を上げる人がそこから出てくるのも、自然な流れなんだよね。
創業者のお父さんから娘さんが引き継いだんだ。一度お店を閉めてたんだよね?
うん、2011年に全部の店舗を一度閉じたんだ。でも娘のeriさんが引き継いで、2015年に中目黒で復活させたんだよ。
親子二代でブランドをつないでるって、古着の世界ではけっこうグッとくる話だよね。お店が閉じても、カルチャーとか思想はちゃんと受け継がれていくってことなんだ。
記事ではイギリスのパンク世代が右傾化してるって話も出てたけど、どういうこと?
これがちょっと複雑でさ。パンクの人たちって、大人や社会の「偽善」が大っ嫌いなんだよ。キレイごとを言って裏でズルしてる、みたいなのが許せない。
だからコソコソ偽善をやる人より、むしろ本音を剥き出しにする政治家のほうが「正直でいい」って感じちゃう人もいるんだって。反抗の気持ちが、思わぬ方向に向かうこともあるって話だね。
へえ。反抗心って一言で言っても、向く先はいろいろなんだね。日本の話も出てた?
出てたよ。eriさんは「めちゃくちゃな政治に抗議します」っていうタイトルのデモを2月にやったんだって。日本の政治がどっちつかずで骨抜きになってる、っていう問題意識だね。
あと民主主義とか人権の話もしてて、ブレイディさんは「今守るべきは人より稼いでるかどうかじゃなくて、自分の基本的な人権や尊厳のほう」って語ってた。重たいテーマだけど、服好きの人が入口になるのが面白いんだよ。
なるほどね。でも正直、古着を楽しむだけじゃダメなのかなって気もしちゃう。
全然ダメじゃないよ!ただ、着てる服の背景を知ると楽しみ方が一段深くなるってだけなんだ。
たとえばバンドTやスローガン入りのアイテムには、その時代の社会へのメッセージが込められてたりする。意味を知って着ると、ただのデザイン以上に愛着がわくんだよね。
たしかに。この服はどんな時代に生まれたのかって考えると、見方が変わりそう。
そうそう、それが古着の一番おもしろいところなんだ。古着って一枚一枚に時代の空気や作り手の思いが染み込んでる、いわば「着られる歴史」みたいなものなんだよ。
DEPTみたいに、服とカルチャーと社会がつながる場があるって知ると、古着屋巡りが宝探しみたいにワクワクしてくる。次にお店に行くとき、値札だけじゃなくて背景もちょっと想像してみて。きっと一着との出会いがもっと特別になるよ。







































